こんな時どうする?・・・・シックデイと低血糖
①シックデイ
シックデイとは、糖尿病の患者さんが、急激な体調変化がもとで血糖コントロールが難しくなる場合を言います。インフルエンザなどの感染症、胃腸炎による嘔吐や下痢、何らかの原因により十分な食事が摂れない場合、ケガや手術を受けた時などがこれに当たります。普段安定している患者さんでも、血糖値が大きく乱れることがあります。対処法は水分・塩分・糖分の補給や休息ですが、内服薬の減量やインスリン投与量の調節など、特別な対応が必要となる場合があります。
シックデイの時に困らないように、対処法について事前に医師と相談しておきましょう。
②低血糖
低血糖は、一部の内服薬やインスリン注射を使用している方において、体内のインスリン濃度が高くなりすぎた場合や、食事が少ない・運動量が多い場合に起きることがあります。低血糖になると脳や心臓に影響が出現し、血糖値が70mg/dl未満となると倦怠感、計算力の低下、めまい、頭痛、動悸、手の震え、冷や汗などの症状が出現し、さらに30mg/dl未満まで下がると意識が低下して危険な状態に陥ることがあります。低血糖の際には早急にブドウ糖の補給が必要です。
低血糖を起こす可能性のあるお薬を使用中の方やインスリン治療中の方には、緊急時のブドウ糖を差し上げますので、遠慮なくお申し出ください。