2型糖尿病とは

2型糖尿病ってどんな病気?

2型糖尿病ってどんな病気?
そもそも血糖値とは?
我々の体は、毎日きちんと食事をする事でエネルギーを得て生きています。炭水化物・タンパク質・脂質を3大栄養素と言い、これらを過不足なく摂取し、正常に代謝される事で健康が維持されます。3大栄養素の中で、炭水化物は小腸で消化・分解・吸収されると血液中でブドウ糖となって全身に運ばれ、脳や筋肉のエネルギー源となります。血液中のブドウ糖の濃度を血糖値と呼んでいます。

血糖値はどのように調節されている?
血糖値はインスリンというすい臓から分泌されるホルモンで調節されています。食事をすると一時的に血糖値が高くなりますが、時間とともに戻ります。これは食後にすい臓からたくさんのインスリンが分泌され、インスリンの働きによってブドウ糖が筋肉に取り込まれて使われるためです。筋肉で使われなかったブドウ糖は肝臓や内臓脂肪に貯蔵され、夜間や絶食状態などブドウ糖が足らなくなった時に放出され、低血糖にならないように調節されています。このように、健康であれば血糖値は一定の範囲内に保たれています。

インスリンの作用不足が起ると高血糖になる
すい臓からのインスリン分泌が低下してしまうと高血糖となります。また、内臓脂肪が蓄積され過ぎると、たくさんのインスリンが分泌されていても高血糖になる状態、いわゆるインスリン抵抗性の高い状態になります。

このようにインスリンの分泌低下と抵抗性によってインスリンの作用不足が起こってしまうと高血糖が続いてしまい、そのままにしておくと合併症が出てくる病的な状態、これが2型糖尿病です。

2型糖尿病は一般の方にとって、理解することが難しい疾患の一つです。当院では糖尿病に対する理解を深めていただけるようサポートいたします。